外国人客も成田空港で「KABUKI」を体験
全国初の常設店、3月にオープン
成田国際空港会社は29日、第1旅客ターミナルビルに3月27日、歌舞伎に関連した商品の販売や衣装展示などを行うショップ「Kabuki Gate」をオープンさせると発表した。「くまどり」を自分の顔写真と合成できるアプリも用意する。
こうしたタイプの常設店は全国初という。年間1000万人以上の外国人が利用する同空港では、「世界に向けて日本の伝統文化を発信したい」(夏目誠社長)としている。
歌舞伎を興行する松竹の全面協力で実現。店舗は90平方メートルで、出国審査を済ませた旅客が利用できる「出発ゲート」地区に開設される。
実際に歌舞伎の舞台で使われた衣装やかつらを展示。専用に開発した自由にポーズが取れるマネキンに着せ、女形の所作などを表現する。衣装は3カ月程度で入れ替え、季節に応じた歌舞伎の雰囲気を味わえるようにする。
くまどりアプリは備え付けのタブレット端末にインストールされており、合成した写真を自分のスマートフォンなどにメールで送信できる。商品は人形や歌舞伎らしい模様の扇子、手ぬぐい、Tシャツなどを扱う予定で、成田空港限定品も販売する。