大型車やスポーツ仕様の高級車の投入で攻勢
北米国際自動車ショーがデトロイトで開幕
世界有数の自動車見本市、北米国際自動車ショーが12日、米中西部ミシガン州デトロイトで開幕した。低金利や雇用改善などを背景に米新車市場が本格回復する中、今年は多くのメーカーが大型車のほか、高性能エンジンを搭載したスポーツ仕様の高級車を出展。最近のガソリン安も販売には追い風で、各社は大型車や高級車の投入で攻勢をかける。
トヨタ自動車とホンダはともに、高級車ブランドから新型のスポーツ車を出展。特にホンダのスーパーカー「NSX」は、高い人気を博した前モデルの生産停止から約10年を経ての量産モデルの世界初公開とあって一段と注目を集めている。日産自動車は新型ピックアップトラックを公表する。
米ゼネラル・モーターズ(GM)は11日、「ビュイック」ブランドから高級セダンのコンセプトカー「アベニール」を自動車ショーに先駆けて披露。流線形を強調したスポーティーなデザインで、高い走行性能に加え、モバイル機器のワイヤレス充電など最先端技術を活用し、「自動車が進化している」(担当役員)ことを表現した。
ショーは13日まで報道機関向けに公開された後、17~25日に一般公開される。(デトロイト時事)