錦織圭が米国で練習公開、全豪オープンへ順調
「いい成績を残すことが目標」、レベルアップに精力的
男子テニスで今年、大躍進を遂げた錦織圭(日清食品)が27日、米フロリダ州ブラデントンのIMGアカデミーで年明けの新シーズンに向けた練習を公開し、「より高いランキングとグランドスラム(四大大会)や大きな大会で、いい成績を残すことが目標」と抱負を語った。
今年は全米オープンのシングルスで男子アジア勢初の四大大会決勝進出の快挙を成し遂げた。年間成績上位8人だけが出場できる最終戦、ATPツアー・ファイナルでは4強入りした。短いオフもテレビ出演などで忙しく過ごしたが、今月初めに練習を再開して3週間、マイケル・チャン・コーチとともに精力的にレベルアップを図った。「まだ伸ばせるところや弱点を相談した」と言うように、さらなる向上に意欲的なところを見せた。
この日の練習では、アカデミーの後輩、中川直樹(福岡・柳川高)らを相手にネットプレーを中心に練習。実戦形式の打ち合いでは強烈なショットも披露した。また、グリップを微妙に変えるなど、サーブの強化にも取り組んでいることを明かした。
最新の世界ランキングは5位。さらに上を目指すにはより厳しい戦いが予想されるが、「自分のテニスに自信が付いている」と強気の姿勢を見せた。
新年は1月4日開幕のブリスベン国際からスタートし、19日からの全豪オープンに臨む。「全豪だけでなく、グランドスラムではベスト4以上に入りたい」と、四大大会初制覇をにらんだ。(ブラデントン〈米フロリダ州〉時事)