キリスト生誕地ベツレヘムでクリスマスミサ
エルサレム総大司教がガザ復興を呼び掛け
キリストの生誕地とされるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ベツレヘムの聖カテリナ教会で24日深夜から25日未明にかけて、恒例のクリスマスミサが行われた。
トワル・エルサレム総大司教は、7~8月のパレスチナ自治区ガザの戦闘について「パレスチナ人が独立と自由を求め、イスラエル人が恐怖と不安を抱きながら生活し続けるという基本的な問題は変わっていない」と指摘、ガザの復興を呼び掛けた。
聖カテリナ教会に隣接する聖誕教会は2012年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産にパレスチナで初めて認定された。ベツレヘムはパレスチナ有数の観光地として知られ、パレスチナ自治政府は、このクリスマスシーズンに巡礼者ら約10万人が訪問すると見込んでいる。
今年5月には、フランシスコ・ローマ法王がベツレヘムを訪問。イスラエルとパレスチナの和平実現を呼び掛けた。(ベツレヘム〈ヨルダン川西岸〉時事)