ノーベル賞の赤崎勇さん「授賞式の拍手感激」
羽田空港で記者会見、メダルを笑顔で報道陣に披露
青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇名城大教授(85)が12日、スウェーデンから帰国し、東京・羽田空港で記者会見した。赤崎さんは金色に輝くメダルを笑顔で披露し、「授賞式は何とかうまくやれた。(緊張して覚えていないが)家内が言うには盛大な拍手をいただいたので、感激した」と話した。
赤崎さんは日本出発前に体調を崩し、共同受賞した天野浩名古屋大教授(54)や中村修二米カリフォルニア大教授(60)に比べ現地日程を短縮した。弟子の研究者や大学職員、スウェーデン大使館の担当者らに助けられたといい、「『チーム赤崎』の皆さんと過ごして楽しかった。独特な雰囲気を一緒に味わえたことが良かった」と振り返った。
授賞式後の晩さん会の前にスウェーデン国王や王妃と写真撮影をした際、「王妃さまに声を掛けていただいたことも非常に感激した」という。
今後については「(弟子の研究者や大学院生の)邪魔にならないように、これからもやっていきたい。健康の許す限りは、あまり変わらない生活を続けるのではないかと思う」と語った。