「今年の漢字」は「税」、消費増税を反映


清水寺で森清範貫主が揮毫

「今年の漢字」は「税」、消費増税を反映

2014年の「今年の漢字」に選ばれた「税」を揮毫(きごう)する清水寺の森清範貫主(左)=12日午後、京都市東山区

 漢字1文字で今年の世相を表す恒例の「今年の漢字」に「税」が選ばれ、京都市東山区の清水寺で12日、森清範貫主が揮毫(きごう)した。消費税率が17年ぶりに上がり、日用品の買いだめや高額商品の駆け込み消費が増えたことなどを反映した。

 今年の漢字は日本漢字能力検定協会(同市)が主催。20回目の今年は16万7613票の応募があり、「税」は8679票を獲得した。2位はソチ五輪やサッカー・ワールドカップの熱狂を表した「熱」、3位には県議による政務活動費の不正使用や音楽家ゴーストライター問題などを踏まえた「嘘(うそ)」、4位以下は「災」「雪」「泣」などが続いた。

 森貫主は「国民の税に対する目が非常に厳しいことが、改めて示されたのではないか」と話した。

 大きく書かれた「税」は、31日まで清水寺で公開される。