NHK杯で羽生結弦「焦りがあったと思う」


スタッフやファンに感謝、ファイナルで巻き返しを誓う

NHK杯で羽生結弦「焦りがあったと思う」

エキシビションで演技する羽生結弦=30日、大阪・なみはやドーム

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯で男子4位に終わった羽生結弦(ANA)が30日、負傷明けで出場した大会を振り返り、「焦りというものが今回は全部響いてきたと思う」と話した。

 「焦り」を生んだのは、3週前の中国杯の6分間練習で中国選手と衝突したアクシデント。NHK杯の練習でも落ち着こうとしたが、「トラウマではないけれど、周りを見ないといけない潜在意識みたいなものがあった。集中し切れなかったことを反省している」と明かす。それでも、衝突の恐怖心は「間違いなく解消される」と言い切った。

 悔しさから一夜明け、「ここまで滑れたのは奇跡に近い。紛れもなくみんなのおかげ」とスタッフやファンに感謝の気持ちが湧いたという。連覇が懸かるGPファイナル(12月11~13日、バルセロナ)に滑り込みで進み、「最後の切符をつかんだ者として、チャレンジャーとして行きたい」。巻き返しに意欲的だった。