リニアで時速500キロを体感、「感動した」
JR東海が新型車両「L0系」で一般乗車会
JR東海は13日、山梨県のリニア実験線を18・4キロから42・8キロに延伸後、初めて一般の人を対象にした体験乗車会を開催した。一般向けは7年ぶり。参加者は約30分の走行時間のうち2分間ほど、時速500キロを体感した。
乗車会では、営業仕様の新型車両「L0(エルゼロ)系」を使用。この日は3回、計約300人が乗り、7両編成のうち2両を試乗用とした。
乗降場は同県都留市のリニア実験センター内に設置。車両は同市を挟む上野原市-笛吹市間を走行した。
夫婦で初めてリニアに乗った長野県伊那市の無職菊地昇さん(68)は「地上で500キロは初めてなので感動した。予想以上に揺れは感じたが、開業したら乗ってみたい」と笑顔で語った。
両親やおいと乗車した高知市の会社員西村哲也さん(37)は「モニターに500キロが表示されたときは、うれしくて鳥肌が立った」と興奮を隠さない。仕事で東京や名古屋に出張する機会も多く、「大阪まで開通したら便利になる」と全線開通に期待を込めた。
乗車会は11、12月に有料(2座席で4320円)で計8日間実施し、約2400人が乗る予定。JR東海によると、約11万8000件の応募があった。3月の春休みにも数日間、同様の乗車会を開くという。