成田市観光協会がウナギ養殖の研究に寄付
新勝寺参道のウナギ専門店などから23万4000円集める
ニホンウナギの絶滅が危惧される中、完全養殖の研究に役立ててもらおうと、ウナギを取り扱う飲食店が集中する千葉県成田市の観光協会が7日、市内90軒以上の飲食店から集めた募金を独立行政法人「水産総合研究センター」(横浜市)に寄付した。
成田市内には、新勝寺の参道に約60軒のウナギ専門店などがあるほか、参道以外でも取扱店が多い。毎年7~8月に行っている「うなぎ祭り」には昨年89店舗、今年は95店舗が参加した。
寄付金は昨年と今年、うなぎ祭りに参加した店舗に500円ずつ負担してもらい、協会がそれと同額を供出するなどして計23万4000円を集めた。ウナギの安定供給には稚魚の養殖方法確立が重要と考え、研究に取り組む同センターに寄付することにした。
協会の担当者は「うなぎは和食の代表であると同時に成田の郷土食。研究が実を結び、日本の食文化が今後も守られることを願っている」と話した。