逸ノ城、正攻法で新関脇に最速の昇進


相撲協会、大相撲九州場所の新番付を発表

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大相撲九州場所の番付を手に笑顔を見せる逸ノ城=27日、福岡県古賀市

 大相撲九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の新番付が27日に発表され、逸ノ城が幕下付け出しデビューから所要5場所で新関脇に昇進した。この日、福岡県古賀市の湊部屋宿舎で記者会見した逸ノ城は、昭和以降で最速の出世に「ちょっとびっくりした。こんなに早くなれるとは思わなかった」と照れ笑いした。

 新入幕の秋場所は13勝を挙げて旋風を巻き起こした。変化も繰り出して1横綱2大関を破ったが、まげを結って初めて臨む今場所は上位陣と総当たりする。「考え過ぎないように。いつもと同じようにぶつかり、変化とかはなしに当たっていきたい」と決意を述べた。

 一躍、相撲界屈指の人気者になり、秋場所後の多忙によるストレスもあって帯状疱疹(ほうしん)を患った。秋巡業を途中から休場したものの「今は治って(体調は)だいぶいい」と言う。「これからが厳しいと思うが、勝ち越せるように頑張る。不安はない」と意気込んだ。