「安心して食べて」火山灰洗浄、白菜出荷


長野県木曽町で農協から手伝いを派遣

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火山灰が付着した特産品の白菜を洗う農協職員=8日、長野県木曽町

 噴火した御嶽山の麓に広がる長野県木曽町の開田高原では、特産品「御嶽はくさい」の出荷作業が大詰めを迎えている。かぶった火山灰を落とすため、地元の農協が職員や女性部のボランティアを派遣。総勢50人規模で農家を助けている。

 村仲孝さん(67)の畑では8日、村仲さんが刈り取った白菜を約10人のボランティアが水で一つ一つ丁寧に洗っていた。「本当に助かる。自分だけじゃ無理だった」と村仲さん。噴火による風評被害を心配するが、「農薬を極力使わず愛情を込めて育ててきた。灰はしっかり落として出荷しているので、安心して食べてほしい」と力強く語った。

 「御嶽はくさい」は、朝晩の大きな気温差から甘みがあり柔らかく育つ点が特徴。主に関西方面に漬物用として出荷されている。