「ミロのビーナス」像もタッチパネルで解説
大日本印刷、鑑賞システムをルーブル美術館に導入
大日本印刷(DNP)がパリのルーブル美術館に導入した新たな鑑賞システムが24日、運用を開始した。目玉作品の一つである「ミロのビーナス」が置かれた古代ギリシャ美術展示室など3カ所にタッチパネルを設置、作品の見どころを来場者に分かりやすく解説する。
パネルには各展示室の作品の写真を配置。興味のある写真に触れるとその部分が拡大され、特徴などを説明する仕組み。文字よりも視覚に訴える情報を多く盛り込み、各国から来た利用者が直感的に理解できるよう工夫した。
DNPは2011年から同美術館に鑑賞システムの納入を始め、今回の設置分を含めて現在8種の機器が稼働している。同日、現場を訪れた同社の北島元治常務は「ルーブルで実践してきたことを他の美術館や博物館にも拡大していきたい」と抱負を語った。(パリ時事)