ドクター・中松さん、命懸けでがん撲滅食発明


「イグ・ノーベル賞」授賞式で基調演説、聴衆が拍手喝采

ドクター・中松さん、命懸けでがん撲滅食発明

18日、米マサチューセッツ州ケンブリッジで行われた「イグ・ノーベル賞」授賞式で、発明した「がん撲滅食」を披露するドクター・中松こと中松義郎さん(時事)

 米マサチューセッツ州ケンブリッジで18日行われた奇想天外な研究をたたえる「イグ・ノーベル賞」授賞式では、末期の前立腺がんで2015年末までの命と宣告された発明家のドクター・中松こと中松義郎さん(86)が基調演説し、がん撲滅食を発明したと「発表」し、1000人を超える聴衆から拍手喝采を浴びた。

 同賞の今年のテーマは「食べ物」。中松さんは自らの食事を34年間毎日写真に撮り、食事の体への影響を分析して05年の栄養学賞を受賞した。体調不良を押して日本から駆け付けた中松さんは、笑いを誘いながら食の大切さを訴えた。

 がん撲滅食は20種の薬草などでつくったお茶「トゥエンティー」と、がんを悪化させる肉や塩などを取らずに必須アミノ酸を摂取できるふりかけ「がんがんおいしい」など。中松さんは取材に「誰も考えなかったがんと闘う兵器を発明しないと私は死ぬ。これからが勝負」と、新発明への抱負を語った。(ケンブリッジ〈米マサチューセッツ州〉時事)