北方領土の択捉島で建設中の新空港がほぼ完成


滑走路は2300メートル、中型旅客機などが離着陸可能

北方領土の択捉島で建設中の新空港がほぼ完成

北方領土の択捉島にほぼ完成した新空港(サハリン州提供・時事)

 インタファクス通信は18日、北方領土の択捉(えとろふ)島で建設中の新空港がほぼ完成し、17日にロシア極東ユジノサハリンスク便の離着陸が行われたと伝えた。サハリン州によると、2015年夏に供用開始予定。

 また地元通信社は、プーチン大統領の最側近であるイワノフ大統領府長官が25日にも空港を現地視察すると伝えた。イワノフ氏は副首相時代の11年5月にも択捉島を訪問。今回も強行されれば、日本の反発は必至だ。

 空港整備は「クリール(千島)諸島社会・経済発展計画」の一環で、09年に「国際空港」として工事が開始された。インフラ整備により、ロシアの事実上の支配が一段と強化されることになる。

 完成した滑走路は2300メートルで、中型旅客機などが離着陸可能。17日はオーロラ航空(旧サハリン航空)のボンバルディアDHC8型機が飛来した。州当局者は「準備は整い、各航空会社に開かれている」と述べた。(モスクワ時事)