「いい感覚」、錦織圭が快勝で復帰戦を飾る
全米テニス男子シングルスで2年ぶりに1回戦突破
最後はこの日最速、200キロのサーブを中央にたたき込み、エースで決めた。右足手術からの復帰戦となった錦織が、快勝で1回戦を突破した。
右足親指の嚢胞(のうほう)を摘出する手術を受けたのが8月4日。本格的に練習を再開したのは1週間ほど前で、「体力面に不安はあった」と言う。第1セットは力強いストロークで、長いラリーを避け早めにポイントを奪いにいった。サーブやショットの精度が低い相手にも助けられ、第1、第5ゲームをブレークして先取。「しっかり集中して、いい感覚が得られていた」
第2セットは先にブレークを許したが、すぐにブレークバックして逆転で奪うと、第3セットも一気に押し切った。ぎりぎりで追い付いた球を強烈なフォアハンドのショットで返して決めるなど、随所に観客を沸かせるプレーもあった。
今大会は準備期間が少なかったため、目の前の試合を戦い抜くことを目標にしている。1回戦を終え、「少しは慣れたと思う」と試合勘も戻ってきたようだ。マイケル・チャン・コーチは「復帰1戦目としては十分。いいプレーをしていた」と合格点を与えた。(ニューヨーク時事)