公安調査庁、「公安調査官疑似体験ツアー」開催


東京・霞が関の本庁で、夏休みの高校生対象に初

公安調査庁、「公安調査官疑似体験ツアー」開催

 公安調査庁は22日、夏休み中の高校生を対象に、東京・霞が関の本庁で「公安調査官疑似体験ツアー」を開催した。インテリジェンス(情報活動)への関心が高まっているのを機に、同庁の仕事を若い人たちに理解してもらうのが狙い。今回初めて実施したという。寺脇一峰長官との座談会も開かれた。

 ツアーは「指令! 公安調査庁を調査せよ!」と題して募集し、応募者の中から抽選で選ばれた10人が参加。高校生らは架空の国についての情勢を分析し、首相に報告する文書作成作業も体験した。寺脇長官との座談会では、高校生らから「膨大な情報を集めるなど地道な作業を積み重ねていると思った」「スパイ的なイメージを持っていたが違った」などの声が聞かれた。

 同庁の担当者は「公安調査庁の業務を知ってもらい、一般社会でも必要になる情報の収集や分析にも興味を持ってもらえたらうれしい。大学生向けも検討したい」と話している。