コンビニ業界で、新タイプの店舗が登場
ファミマはカラオケ併設、スリーエフは飲食品特化
コンビニエンスストア業界で、新タイプの店舗が登場している。ファミリーマートはカラオケボックスと一体化した店を増やし、スリーエフは食料品に特化した店を強化。コンビニ間の出店競争が激しくなる中、集客力を上げ、店舗網の拡大につなげる狙いがある。
ファミリーマートは13日、第一興商のカラオケ店を改修した一体型店舗を千葉県松戸市にオープンした。提携店は3店目。キッズルームや広い駐車場を備え、お菓子の種類を豊富にそろえるなど「家族連れを意識した店作りにした」(ファミマ広報・IR部)。
両社は4月、東京・蒲田のカラオケ店にコンビニを併設し、提携1号店を開いた。開店以来、「カラオケは客数で前年比3割増、売り上げで1割増」(第一興商経営企画部)となり、相乗効果が表れている。提携店は3年間で30店出す予定だ。
関東が地盤のスリーエフは、今年度から店内調理の食べ物を売りとする店舗「グーツ」を増やしている。7月には東京・銀座に6番目の店を開いた。焼きたてのパンや玄米のおにぎり、12種類の豆から選べるコーヒーなどを通常の価格で販売。飲食スペースも設けている。
飲食に特化した店を強化するのは「コンビニが密集する都市部で、普通の店を出しても喜ばれない」(広報部)と判断したため。今年度末には10店舗に広げる。