ウィリアム英王子「第1次大戦の敵、今は友」
ベルギーのリエージュで、独の侵攻100年の追悼式典
第1次世界大戦でドイツがベルギーに侵攻して100年となるのに合わせ、ベルギー東部リエージュで4日、追悼式典が開催された。式典に招待されたウィリアム英王子は「過去100年の間にわれわれは敵同士だったこともあるが、今は友人であり味方だ」とあいさつし、欧州の融和の大切さを強調した。
式典にはこのほか、ガウク独大統領やオランド・フランス大統領ら大戦当事国の要人が出席した。
ドイツは1914年8月4日にフランス攻略を目指し、中立を宣言していたベルギーに侵攻。戦力的に劣勢だったベルギー軍は要衝のリエージュで抵抗したが、結局16日までにドイツが制圧した。その後、英仏など連合国との本格的な戦争につながった。
式典では、各国の元首らが一輪ずつ手向けて出来上がった花輪をフィリップ・ベルギー国王が献花し、大戦の犠牲者を追悼した。(リエージュ〈ベルギー〉時事)