星出彰彦さん「自分なりの船長色を」
米フロリダ沖の海底実験施設で会見
米フロリダ州沖の海底実験施設で、滞在訓練を行っている宇宙飛行士の星出彰彦さん(45)が日本時間の24日午前、記者会見した。米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)の飛行士3人とともに実施する訓練で、船長役を務める星出さんは「日本には若田光一さんというすばらしい船長がいるが、彼や自分が仕えた船長のいいところも吸収し、自分なりの船長というカラーを出していきたい」と述べた。
同訓練で、日本人宇宙飛行士が船長を務めるのは2006年の若田さん以来2度め。若田さんは昨年、国際宇宙ステーション(ISS)の船長も務めた。
星出さんは、21~29日、水深約20メートルにある同施設に滞在。火星や小惑星探査を想定した船外活動実験や、ISSで将来使う機器などの実証実験などをしている。
初日に通信機器のトラブルがあり、タイムスケジュールの組み替えなどの船長業務を無事にこなした星出さん。目指す船長像について「強力なリーダーシップというよりも、みんなが楽しく作業できるようにしたい。楽しいときは楽しく、真剣なときは真剣に、めりはりをつけられればと思う」と語った。