安倍首相、岩手・大槌町を訪れ復興状況を視察
震災復興へ新基金創設、地元企業の資金繰りを支援
安倍晋三首相は2日、岩手県大槌町を訪れ、東日本大震災の津波で被災した水産加工施設などの復興状況を視察した。
首相はこの後、記者団に「新たなファンドの仕組みをつくり、強力に金融面で復興、なりわいの再生を支えていくように根本匠復興相に指示した」と述べ、地元企業の資金繰りを支えるため、政府系金融機関などが出資する新たな基金を創設する考えを明らかにした。
大槌町は住宅地と市街地の半分以上が津波で浸水する大きな被害が出た。首相は9月完成を目指して建設中の災害公営住宅や、地元の女性が手作りして販売する手芸品「刺し子」の制作現場を視察。首相は「復興には時間がかかっているが、着実に前進していると実感した」と感想を語った。