調整委のコーツ委員長「生産的な3日間」
2020年東京五輪の会場計画見直しに理解
2020年東京五輪・パラリンピックの準備状況を確認する国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会は27日、3日間の会議や視察の日程を終えた。東京都内で記者会見したジョン・コーツ委員長は、組織委員会が示した会場計画の見直し方針について「会場変更は招致時の約束を変えるものではない」と理解を示し、「改善余地があるものは早く作業をすることが重要」と述べた。会議全体としては「非常に生産的な3日間を過ごせた」と振り返った。
調整委による訪問は、東京での開催が決定後初めて。組織委は準備状況報告の中で、会場計画変更についても説明。湾岸エリアの会場予定地視察も行われた。
既にカヌー・スラローム会場は、環境面に配慮して移転作業が始まっており、コーツ委員長は「改善された」との認識を示した。それ以外の変更については「一般的な討議の段階」と話すにとどめた。
組織委は来年2月に提出する大会開催基本計画に変更点を盛り込むため、今後、国際競技団体の承諾を得る必要がある。森喜朗会長は「数々の忠告やアドバイスを頂いた。それを基に練り直し、できるだけ早く全体的なものを報告する」と述べた。