「やってみなはれ」を世界中で実践
サントリーHD次期社長に新浪氏、創業家外から初のトップ
産業競争力会議の民間議員を務める新浪剛史ローソン会長は24日、サントリーホールディングス(HD)の社長に就任することについて、首相官邸で記者団の取材に応じた。サントリーグループの経営姿勢を示す「やってみなはれ」を挙げ、「この言葉が大変好きだ。新しい価値づくりを社員の皆さんと世界中でやっていきたい」と語った。
サントリーHDの佐治信忠会長兼社長から「ジムビーム(米ウイスキー大手ビーム社)を買ったからね。しっかり頼むね」と請われ、社長になってほしいという気持ちを強く感じたという。同族経営のサントリーHDで創業家以外からの初のトップとなるが、「スピーディーな意思決定ができる」と利点を述べた。
新浪氏は先週、ローソンの筆頭株主で、自らが在籍していた三菱商事の首脳と会い、サントリーHD社長への就任について理解を得た。ローソン会長は7月末に辞任する。