新国立競技場、高さを抑え景観に配慮
日本スポーツ振興センター、の基本設計を承認
日本スポーツ振興センターは28日、東京都内で2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場として建て替えられる国立競技場について有識者会議を開き、収容8万人、開閉式屋根などを有する基本設計を承認した。総工費は1625億円(うち本体整備費1388億円)。今後政府と調整する。
地上6階、地下2階の構造で、昨年11月にまとめた基本設計条件の高さ75メートルから70メートルに抑えて景観に配慮。3層の観客席で最下層の約半分となる約1万5000席は、ピッチ近くにせり出す可動式とした。屋根の固定部分は芝の育成のため、日光を通す透明材を使用し、免震構造が採用された。
新競技場の完成は19年3月の予定で、7月から現競技場の解体工事を始める。ただし、建て替えをめぐっては、国内の建築家などから批判が出たことから、有識者からは計画を説明して、理解を得ることを求める意見が出された。