平岩優奈、女子体操期待の15歳


全日本3位、世界選手権代表入りに初々しい笑み

平岩優奈、女子体操期待の15歳

全日本個人総合選手権女子の表彰式で笑顔を見せる3位の平岩優奈=11日、東京・国立代々木競技場

 11日まで行われた全日本体操選手権(東京・国立代々木競技場)で15歳の平岩優奈(三菱養和スクール)が初出場ながら女子個人総合3位に入る大健闘を見せた。世界選手権代表入りにも前進し「すごくうれしい」と初々しい笑みがこぼれた。

 中学2年の時、推薦を受けてナショナルチームの強化合宿に参加。この経験が意欲を高めるきっかけとなった。「トップの人たちは、調子が悪くてもしっかり練習できる。私も、まねしようと思った」。刺激を受けて練習に打ち込み、演技の安定感も増していった。

 全日本選手権では、1種目目で苦手の段違い平行棒を大きなミスなく演技。これで波に乗り、得意の平均台で高得点を挙げると、最後の跳馬は、優勝した笹田夏実(日体大)を上回る14・150点をマーク。予選8位から順位を上げ、関係者を驚かせた。

 女子は10代半ばから世界で活躍する選手も多く、世代交代が激しい。小林隆強化本部長は「次の世代の一人として楽しみ」と期待を寄せている。

 五輪代表組に負けじと存在感を示した15歳は、「世界選手権に何としても出たい」と目を輝かせる。全日本選手権の決勝得点の半分が持ち点になる6月のNHK杯(国立代々木競技場)で3位以内に入れば、憧れの世界への切符が手に入る。