自爆テロ現場から子連れで逃げる、母は強し


「母に優しい国」ランキングの上位は欧州、日本は32位

自爆テロ現場から子連れで逃げる、母は強し

ソマリアのモガディシオで、自爆テロ現場から子供と共に逃げる母親=2013年4月(AFP=時事)

 国際NGOのセーブ・ザ・チルドレンは「母の日」の11日を前に、「母親に優しい国」(母親指標)の最新ランキングを発表した。日本は先進7カ国(G7)中で最下位の32位。トップはフィンランドで、「最も優しくない国」はソマリアだった 。

 世界178カ国を対象に、乳幼児死亡率や公教育の在籍年数、所得、女性の政治参加などの項目を調査し、国別比較した。日本は保健・栄養、教育、経済分野では上位の諸国と同水準だったが、女性議員の割合が「最下位のソマリアより低い数字」だったことから順位を下げた 。

 北欧をはじめ欧州諸国が上位を占める一方、ワースト10はいずれもアフリカ諸国で、このうち6カ国は紛争や災害などで深刻な人道危機に直面している。報告書は「(下位の国々で)母子が置かれている状況は悲惨を極める」とし、支援強化を訴えた。(ロンドン時事)