白鵬と日馬富士、出稽古で白熱


伊勢ケ浜部屋で火の出る猛稽古18番

白鵬と日馬富士、出稽古で白熱

稽古する白鵬(右)と日馬富士=8日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋

 東京都江東区にある大相撲の伊勢ケ浜部屋で8日、夏場所(11日初日、東京・両国国技館)に向けて出稽古に訪れた白鵬が、日馬富士と18番続けて取り、互いに一歩も譲らない白熱した取り口を披露した。両横綱は2013年1月の横綱審議委員会稽古総見で手合わせしたことがあるが、場所目前の稽古場でとなると異例。日馬富士が10勝した。

 日馬富士が低い立ち合いから速攻を見せれば、白鵬は素早い反応で右四つに組み止め、先輩横綱の威厳を示した。白鵬は横綱同士で取った理由を「他の関取衆が元気がないと聞いていたので」と説明し、「負けても、思い切りできる。うれしかった」。

 日馬富士は二人で猛稽古した20代前半を思い出しながら、「一番一番が全然違う。気合が入る」と、こちらも満足そうだった。