成長示した石川佳純、意地見せた第1ゲーム
世界卓球で日本女子銀、中国に0-3
日本女子として31年ぶりに進んだ決勝。エースの石川は「この舞台に立てて幸せだった」。喜びをかみしめながら中国に挑んだものの、その壁はやはり高かった。
第2試合はロンドン五輪シングルス金メダルの李暁霞とのエース対決。過去5戦全敗の相手にもひるまず、第1ゲームは7連続得点で7-3とリードした。しかし、ここから強力なドライブで厳しいコースを突かれ、逆に7連続失点。目を覚ました女王の反撃に耐え切れずこのゲームを奪われ、そのまま流れを戻せずに終わった。
今大会の日本はくじ運に恵まれた。前々回優勝のシンガポールや韓国などの実力国が決勝トーナメントの別ブロックへ。とはいえ、主力の福原愛(ANA)を欠いた布陣で決勝に進んだ価値は大きい。原動力となったのは紛れもなく石川で、チーム最多の7勝を挙げて仲間を引っ張った。
ロンドン五輪決勝と同じストレート負けという結果に終わったが、期待に背かず手にした銀メダルには違う喜びがあった。「ロンドンよりいい試合ができた。リオデジャネイロへ向けて自信になった」。21歳のエースは、たくましさを増した。