ゴルフ業界、若年層の取り込みを本格化


プレー人口減少で格安料金も

ゴルフ業界、若年層の取り込みを本格化

ダンロップスポーツの格安レッスンで指導を受ける受講生(同社提供)

 ゴルフ業界が若年層の取り込みを本格化させている。社会の高齢化が進む中、このままではプレー人口の一層の減少が確実なためだ。格安ゴルフレッスンを導入したり、ゴルフ場で初心者向けプレー方式の普及を図ったりするなど、若者を引きつけようと躍起だ。

 「お金がかかりそう」。ゴルフのそんなイメージを払拭(ふっしょく)するレッスンが人気を集めている。ゴルフ用品大手のダンロップスポーツ(神戸市)が昨秋、関東・関西地区を中心に始めたゴルフ教室の料金はクラブなど一式のレンタル料を含め、60分のレッスン計24回で3000円。対象年齢は18~39歳で、募集の際には100人の定員に895人から応募があったという。

 また、観光に関する調査・研究を行う「じゃらんリサーチセンター」(東京)はゴルフ場と提携し、20歳限定で利用料を1年間無料にする企画を近く開始する予定だ。センターによると、ゴルフに最も関心が高いのは20代で、「楽しそう」「身体によさそう」とみている人が多い。ただ、費用を実際よりも高く見積もり、プレーをためらう傾向があるため、「まずは無料で体験してもらうことにした」という。