米国の「天才少年」ボートニックさんが来日


仙台でコンサート、震災遺児を支援

米国の「天才少年」ボートニックさんが来日

記者会見する13歳の「天才少年音楽家」イーサン・ボートニックさん=22日、東京都千代田区の日本外国特派員協会

 幼少時から作曲やピアノのコンサート活動を始め、「天才少年音楽家」と呼ばれる米国のイーサン・ボートニックさん(13)が来日し、東日本大震災で親を失った遺児を支援するための慈善コンサートを23、24両日、それぞれ仙台市と東京で行う。

 22日に東京都内の日本外国特派員協会で記者会見したボートニックさんは「音楽を通じて他の人を助けられることは、非常に素晴らしいことだ」と話し、震災遺児支援に積極的に取り組む気持ちを明らかにした。仙台市では地元高校生との交流会も開催する。

 ホームページなどによると、ボートニックさんは5歳で作曲を開始。10歳で全米規模のコンサートツアーを実施し、史上最年少としてギネスブックに登録された。弟が心臓に病気を抱えていたこともあり、子供を対象とした慈善活動に積極的に取り組んでいる。

 両親はウクライナ生まれ。今の緊迫した状況については、「みんなが協力し、平和に暮らせるようになってほしい」と訴え、親ロシア派、親欧州連合(EU)派の双方に、平和的な解決を求めた。(時事)