堂々の攻め最後まで、「上を目指して」と高倉監督


リトルなでしこ、サッカーU17女子W杯で世界一

堂々の攻め最後まで、「上を目指して」と高倉監督

優勝トロフィーを掲げ喜ぶ杉田(中央)ら日本チーム=4日、コスタリカ(AFP=時事)

 初優勝を告げる笛とともに、日本のベンチからメンバーがピッチに飛び出し、大きな歓喜の輪ができた。その様子を、満足そうに笑顔で見守った高倉監督は「堂々と戦ってくれた」と称賛した。

 前半5分。ゴール右からのミドルシュートがクロスバーに当たり、こぼれ球をゴール前に詰めた西田が豪快に蹴り込んだ。その後は、前線から最終ラインまでバランスのいい守備で、スペインを封じた。ドリブルを仕掛けられても、裏への突破は許さなかった。

 後半も読みのいいパスカットから、時にはヒールパスも駆使して飛び出し、次々とチャンスをつくる。後半33分にはパスで中央を崩し、最後は児野がゴール。1次リーグ3試合で15得点、決勝トーナメントの3試合でも8ゴールを積み上げ、攻撃力を見せつけた。

 「まだまだ終わっていない。この先もレベルアップして、どんどん上を目指してほしい」。自身も日本女子代表として活躍した高倉監督。組織的な守備、果敢な攻撃で世界一に上り詰めた「リトルなでしこ」。豊かな将来性を感じさせた。(サンホセ時事)