三津五郎さん、7カ月ぶり歌舞伎座の舞台に復帰
「鳳凰祭四月大歌舞伎」の「壽靭猿」で
病気療養中だった歌舞伎俳優の坂東三津五郎さん(58)が、2日開幕した東京・歌舞伎座「鳳凰祭四月大歌舞伎」の「壽靭猿」で7カ月ぶりに舞台に復帰した。
狂言の演目を基にした舞踊劇で、猿曳(ひ)きに扮(ふん)した三津五郎さんが花道に登場。客席から大きな拍手が送られ、「大和屋」「十代目」などと声が掛かる中、軽妙な踊りを披露した。
三津五郎さんは昨年9月に膵臓(すいぞう)腫瘍の手術を受け、療養していた。終演後、囲み取材に応じ、「お客さまが温かく歓迎してくれて、内容的にもいい初日でした。やっぱり私の生きる場所はここなんだな」と笑顔を見せた。