品種改良した雪割草130鉢


秋田市の遊学舎で展示

品種改良した雪割草130鉢

 雪解け時に白や赤、紫色などの可憐(かれん)な花を咲かせる雪割草。このほど秋田雪割草研究会(菅原博美会長)の会員がコツコツと品種改良した作品約130鉢を集めた展覧会が秋田市の遊学舎で開かれた。雪割草は秋田、新潟など日本海側の雑木林や栃木県など日本全土の高山帯に自生する多年草。

 菅原会長らは約20年にわたり手塩にかけて栽培してきた。自生している標準花は、花弁が6枚でオシベとメシベは正常だが、愛好家による交配によって、オシベとメシベの正常、花弁化、葉弁化、ヘラ状などの変化により、乙女咲、三段咲、丁子咲、唐子咲、千重咲など6種類の表情が見られる。色も、花弁の周りが白で中央が紫など多彩に。

 栽培している男性の見学者は「寄せ植えするときれいです。一カ月ほど花が楽しめます」とニコニコ顔。雪割草は花の直径が最大3㌢ほどで、鉢も3・5号から5号と小さく軽量のため、高齢者も栽培が容易。玄関に可憐な花を置く人も増えているという。