ファーストリテ、NY上場に意欲
柳井正会長、M&A「チャンスあれば」
カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は27日、ニューヨークで記者会見し、ニューヨーク市場への株式上場について、「事業が大きくなれば可能性はあると思う」と意欲を示した。実現すれば、資金調達などメリットは大きい。同社は今月、海外で初めて、香港証券取引所に上場した 。
柳井会長は、2020年に売上高を5兆円に引き上げる目標に向け、米国事業だけで1兆円を目指す必要があると指摘。現在17店舗の米国で出店を加速すると語った。同社による米Jクルー・グループ買収の観測が一時浮上したが、合併・買収(M&A)は「チャンスがあればやる」と述べた 。
5番街にあるユニクロ主力店では28日、ニューヨーク近代美術館と協力して芸術作品をプリントしたTシャツなどを販売するコーナーがオープンする。売り場には米スターバックスも出店。柳井会長は「(コーヒー片手に)アートをTシャツとして楽しめるコーナーになる」と強調した。(ニューヨーク時事)