任天堂のゲーム機、「スイッチ」が1億台突破


発売以来好調続く、今年度計画は半導体不足で下方修正

任天堂のゲーム機、「スイッチ」が1億台突破

オンライン記者会見で決算内容を説明する任天堂の古川俊太郎社長=3日午後(同社提供)

 任天堂は3日、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の累計販売台数が1億台を突破し、1億354万台に達したと発表した。2017年3月の発売以来好調を維持し、新型コロナウイルス感染拡大に伴う「巣ごもり需要」も取り込んだ。ただ、世界的な半導体不足の影響で減産が続いており、今年度販売計画は従来見通しから100万台少ない2300万台へ下方修正した。

 スイッチの販売計画は昨年11月、半導体不足による部品調達難で2550万台から150万台引き下げていたが、さらに見直しを迫られた形だ。

 オンラインで記者会見した古川俊太郎社長はスイッチについて「昨年のホリデー(クリスマス)商戦も高い水準で推移した」と指摘。発売から6年目となるのを念頭に、「通常は徐々に勢いが落ちていくが、このライフサイクルを打ち破りたい」と述べた。累計販売台数はゲーム機「Wii(ウィー)」(1億163万台)を超えた。

 22年3月期連結純利益予想は3500億円から4000億円に上方修正した。ゲームソフトの販売を強化しているほか円安も追い風となる。21年4~12月期連結決算は減収減益で、ソフト「あつまれ どうぶつの森」が大ヒットした前年の反動が出た。