大阪市、USJで1年遅れの成人式を開催


コロナで延期も実現、「感染対策をしてから楽しんで」

大阪市、USJで1年遅れの成人式を開催

コロナ禍で昨年延期となっていた大阪市の成人式が開催され、記念撮影する2020年度の新成人と松井一郎市長(手前左)ら=8日午後、大阪市此花区のユニバーサル・スタジオ・ジャパン

 大阪市は8日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年延期していた成人式を市内のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で開催した。2020年度の新成人をパーク内に無料で招待。松井一郎市長はあいさつで「いい思い出を悪い思い出に変えないためにも感染対策をしてから楽しんでもらいたい」と呼び掛けた。

 式典は15日と2日間に分散して実施。この日出席した大学生阿部和純さん(20)は「USJという大きな舞台で成人を迎えられたことをうれしく思う」と話した。

 市は、感染拡大を受け、昨年1月の成人式を同年5月に延期。会場を区民センターなどからUSJに変更して行う予定だったが、再び延期していた。感染は今も拡大傾向にあるが、「医療体制が逼迫(ひっぱく)している状況ではない」(松井市長)として開催を決めた。

 式典では、出席者に検温やマスクの着用を求めたほか、入退場時に密を避けるための規制を実施した。