ガラパゴス諸島、ウォルフ火山が噴火


「進化論」の島、固有種が多く、生態系への影響に懸念

ガラパゴス諸島、ウォルフ火山が噴火

7日、噴火したガラパゴス諸島のウォルフ火山から流れ出る溶岩=ガラパゴス国立公園提供(AFP時事)

 南米エクアドルの環境省は7日、生物学者ダーウィンが「進化論」の着想を得たとされる太平洋沖に浮かぶガラパゴス諸島で、同日午前0時前後に火山が噴火したと発表した。同諸島には独自の進化を遂げたイグアナやゾウガメなどの固有種が多く、生態系への影響が懸念される。

 噴火したのはイサベラ島北部にあるガラパゴス諸島最高峰のウォルフ火山(1707メートル)。噴煙は数キロの高さまで達したが、死傷者などは出ていない。火山は2009年に新種と認定されたピンクイグアナの唯一の生息地だが、噴火地点とは離れているという。(サンパウロ時事)