モーグルの17歳、川村あんりがW杯2勝目
強化中のターンで高得点「自信に」、精神面の成長も実感
今季2勝目を挙げた川村はモーグルのW杯総合ポイント争いでもトップに浮上。1位の選手が着る黄色のビブスを初めて手にし、「かっこいいなって憧れていた。自分が着けることができて本当にうれしい」。表彰台で17歳の笑顔が弾けた。
決勝1回目を1位で通過すると、決勝2回目もスキー板を縦に走らせ、ターンでトップタイの得点をたたき出してエアも成功させた。強化中のターンは決勝1回目でも最高得点をマーク。「自分の滑りをすれば勝てるという自信になった」と手応えを深めた。
今季のW杯では、第2戦での初勝利を含めて表彰台に3度立つなど好調を維持。「技術的な部分はもちろん、気持ちの部分もコントロールできている」と精神面の成長を実感する。
北京五輪まで1カ月を切った。「体調やけがに気を付けながら、オリンピックの決勝でメダルを取れるような滑りができるように、しっかりと調整していきたい」。大舞台に照準を置きながら、五輪までの残り試合で、さらに自信を積み上げていく。(トランブラン時事)