オリックスの宮城大弥と広島の栗林良吏が新人王
宮城「意識していた」、勝利数・防御率ともにリーグ2位
オリックスの宮城が新人王に輝いた。昨年は西武の平良が手にしており、「2年連続沖縄の人が受賞。うれしいし、ちょっと意識していた」とはにかんだ。
高卒2年目の今季は13勝を挙げ、防御率2・51。ともにリーグ2位の好成績で「チームメートのおかげ」と周囲に感謝した。シーズン終盤は試合中の苦しい時に同僚の顔を見て心を落ち着かせていた。支えられたという気持ちは強い。
決して満足はしていない。「来季はまた一からスタート。(山本)由伸さんから一つでもタイトルを奪ってちょっとおちょくりたい」。独特な表現で意気込みを示した。
栗林「想像以上」の活躍、歴代2位の20試合連続セーブ
多くの有力候補を抑え、セ・リーグ新人王に輝いた広島の栗林は「想像以上の記録と成績を残せた。良いライバルと切磋琢磨(せっさたくま)し合いながらできたおかげ」。ハイレベルな争いを制し、喜びもひとしおだった。
開幕から抑えを務め、デビューから22試合連続無失点。53試合に登板してセーブ機会での失敗がなく、プロ野球歴代2位に並ぶ20試合連続セーブでシーズンを終えた。東京五輪でも日本の抑えとして全5試合に投げ、2勝3セーブで金メダル獲得に貢献。一年を通した活躍を振り返り、「妻の支えが一番の力になった。野球中心の生活に合わせてくれた」と昨年7月に結婚した沙耶さんへ感謝の言葉を並べた。