秋田で文化交流展「シルクロードの記憶」


唐代中頃までの壁画12点と漢墓の出土品110点を展示

秋田で文化交流展「シルクロードの記憶」

 秋田県と中国甘粛省の友好提携30周年を記念した文化交流展「シルクロードの記憶」が秋田市の県立美術館で開かれている(3月23日まで)。

 2部構成で、第1部は世界遺産の敦煌に遺された唐代中頃までの壁画12点を、高精細デジタルデータを基に紙にプリントした作品を展示。このような形での公開は中国以外では日本で初めて。「樹下三尊説法図」は高さ245㌢、幅171㌢と原寸大の複製で見ごたえがある。

 第2部は、2003年から05年にかけて実施された秋田県と甘粛省の合同発掘調査による武威市磨嘴子(ましし)漢墓の出土品を中心に110点を展示。数多くの木簡に書かれた文字やニワトリ、馬などの木製品などから当時の生活を知ることができる。会期中の土日祝日には、秋田県と甘粛省双方の交流員が展示解説を行う。