ベトナム民族衣装「アオザイ」博物館がオープン


ホーチミンで、初の専門博物館に約50着を展示

ベトナム民族衣装「アオザイ」博物館がオープン

ベトナムのアオザイ博物館。左はグエン・ティ・ビン元国家副主席のアオザイ=9日(時事)

 ベトナム南部ホーチミンにこのほど、民族衣装アオザイの博物館がオープンした。ベトナムでは各地の記念館などにカラフルなアオザイが展示されているが、専門の博物館は初めて。開設者のデザイナー、シ・ホアン氏(51)は、日本を含む世界各地でアオザイのファッションショーも行っており、特に「青梅きもの博物館」(東京都青梅市)から着想を得たという。

 アオザイはベトナム語で「長い上着」を意味する。館内には17世紀から現代までの約50着を展示。グエン朝時代の王朝アオザイや、ベトナム戦争の終結を定めたパリ和平協定(1973年)に南ベトナム臨時革命政府の外相として調印し、「アオザイの闘士」と呼ばれたグエン・ティ・ビン元国家副主席の服なども陳列している。

 市中心部から車で約1時間の所にあり、開館時間は午前8時~午後5時。入館料は大人が10万ドン(約500円)、学生が3万ドン、6歳以下と70歳以上は無料。(ハノイ時事)