千葉がBリーグ初優勝、富樫を中心に速さを貫く
3度目の正直で頂点に立つ、「チーム全員を誇りに思う」
千葉が三度目の正直で頂点に立った。過去2度、決勝で敗れたリーグ有数の強豪チームが、ようやく悲願を達成。司令塔だけでなく、リーグを代表するスター選手として活躍してきた主将の富樫は「この瞬間のために頑張ってきた。チーム全員を誇りに思う」と言葉に実感を込めた。
リバウンドを制して初戦をものにしたが、第2戦は逆にゴール下を支配されて24点差で敗戦。しかし、富樫は「戦術よりも意識や調子の差。もう一度チャンスはある」と気落ちしていなかった。
接戦となった第3戦、チームは落ち着いていた。富樫のファウルがかさみ、コートに立つ時間が少なくなったが、西村らが代わりをしっかり務めた。最終クオーターでは富樫がフル回転。チームの特長である攻守の切り替えの速さを引き出し、宇都宮を突き放した。
これまでの決勝は激しい守備の相手に屈したが、今季は千葉らしいバスケットを貫いてきた。大野監督は「やっとここにたどり着けた。選手の笑顔を見たかった」。リーグ5年目で待ち望んだ初優勝。チーム全員がその喜びに浸った。