セダン・SUVが多様化、市場の変化に対応
インドで自動車ショー「オートエキスポ」が開幕
インドの首都ニューデリー近郊で5日、国際モーターショー「オートエキスポ2014」が開幕した。同国乗用車市場で45%のシェアを誇る最大手スズキは、新興国向けセダンのコンセプトモデルと新型スポーツ用多目的車(SUV)を報道陣に公開した。小型車中心から多様な車種に変化しつつあるインド自動車市場に対応し、各メーカーから新型SUVなど計70モデルが出展された。
昨年のインドの新車販売台数は約10年ぶりに前年割れとなった。急速な回復は見込めないものの、将来性の高い巨大市場であるだけに、日本勢をはじめとする多くのメーカーは積極的に新型車を投入し、投資拡大を約束するなど攻めの姿勢を打ち出している。
スズキのセダン「コンセプト チアーズ」とSUV「SX4 S-CROSS」は、新興国で小型車からの乗り換えを検討する人をターゲットにした。現地法人マルチ・スズキの鮎川堅一社長は小型車以外のラインアップを充実させ、「将来に向けて備える」と強調した。
また、日産自動車は新興国向け「ダットサン」のコンセプトモデルを初披露。ホンダも7人乗り多目的車(MPV)「ビジョンXS-1」のコンセプトモデルを公開するとともに、ワンボックスタイプの「モビリオ」の年内販売開始を明らかにした。(ニューデリー時事)