ロッテのレアード、土壇場で値千金の同点2ラン
直近3試合で4発、簡単には負けない粘り強さを見せる
今の打線は劣勢でも何かが起こる期待感がある。ロッテが2試合連続で土壇場の九回に2点差を追い付き、引き分けに持ち込んだ。
1死から角中が粘って10球目に二塁打を放つと、打席にはこの日3打数無安打のレアード。「真っすぐに合わせながら、他の球種も頭に入れていた」。ギャレットの変化球を完璧に捉え、打球の行方を追うことなくほえた。3試合連続本塁打となる同点2ランに「手応え十分。チームメートが祝ってくれてうれしかったし最高だった」。興奮冷めやらぬ様子で振り返った。
開幕は2軍で迎え、2カード目で昇格後も序盤は苦しんだが、直近3試合で4発と量産態勢。打席ごとに気持ちを切り替えてきたことが復調の要因だという。この日は妻と息子が観戦に来ており、「いいホームランを見せられてよかった」と二重の喜びに浸った。
その後も2死満塁まで攻めたが、あと一本が出ずドロー。逆転サヨナラはならなかったが、井口監督は「みんな、よくつないだ」と評価した。首位を追うチームには、簡単には負けない粘り強さがある。