最後に1都3県の新型コロナウイルス禍に…
最後に1都3県の新型コロナウイルス禍に対する緊急事態宣言(以下、宣言)が解除されて迎えた4月だったが、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県では大型連休を前に日曜日から改めて宣言が発令された。
加えて「まん延防止等重点措置」の対象となる7県で宣言に準じた感染対策の徹底を図る。いずれも5月11日までの短期間に集中して、急拡大する変異ウイルスなどの感染「第4波」を抑え込むことが求められる。
今回は酒類やカラオケ提供の飲食店、デパートなど大型商業施設には休業を求め、プロ野球などは原則無観客の試合となるなど、厳しい制限付き開催である。
東京都でも、小規模商業施設(床面積1000平方㍍以下)にも生活必需品関係を除いて休業を依頼したり、ネオンなどの明かりも午後8時以降は街灯を除いて消灯を求めたりするなど独自の取り組みを進めている。
それもこれも、感染力が強く、青壮年でも重症化しやすいことが分かってきた変異株の侮(あなど)れない脅威があるからだ。自粛疲れやコロナ慣れから繁華街の人出が早くも以前の宣言下ほどは減らない現状があるが、今はステイホームの徹底を図るしかない。
密閉、密集、密接の3密を避け、マスクに手洗いに新たに加わった黙食など、静かで新しい生活スタイルを確立したい。陽光と花の季節はツツジや藤の花まですでに盛りを過ぎてきた。連休はざわざわと芽吹いてきた庭などの身近な新緑に目を向け愛(め)でたい。