鳥取の網代港、網に生きたダイオウイカ


世界最大級の無脊椎動物、触腕あれば8メートル?

鳥取の網代港、網に生きたダイオウイカ

 鳥取県岩美町の網代港で21日、世界最大級の無脊椎(せきつい)動物といわれるダイオウイカが生きたまま底引き網にかかった。メスとみられ、胴体部分は約1・7メートル、腕を含む全長は約3・4メートル。重さは100キロを超え、触腕が切れていなければ8メートルはあったとみられる。

 捕まったのは網代沖約30キロ、水深約240メートル。港に水揚げされた時点では死んでいたが、海洋生物学専攻でイカを専門に研究している県立博物館主任学芸員の和田年史さんは「新鮮で保存状態が良く、胃の内容物も調べられる可能性がある」と話した。今後は冷凍保存し、生態などについて研究を進める。

 船でイカを引き揚げた山口仁司さん(53)は「40年漁師をやっているけれど、初めて。怖いぐらいの迫力があった」と驚いていた。