ローマ法王が韓国大田で大規模ミサ
セウォル号事故で祈り
【大田(韓国中部)岩城喜之】訪韓中のフランシスコ・ローマ法王は15日、韓国中部・大田市にあるワールドカップ競技場で「聖母被昇天の大祝日ミサ」を行った。ミサにはカトリック信徒ら約5万人のほかに、今年4月に起こった旅客船「セウォル号」沈没事故の生存者と遺族の36人が参加した。
ローマ法王はミサの祈りで「セウォル号沈没事故によって命を失った犠牲者と、この国家的な大惨事によってまだ苦しんでいる人を聖母に託す」とし、深い悲しみに包まれている韓国に慰めの言葉を述べた。ミサの前には、セウォル号沈没事故の遺族、生存者ら10人と面会した。
ミサに参加した李英訓さん(16)は「法王に会える機会は一生に一度あるかないか。この場に来られてとても嬉しい。セウォル号の事故についても希望ある祈りが聞けてよかった」と話した。
法王は同日夕、「第6回アジア青年大会」の参加者たちとの対話の時間を持った。
法王訪韓委員会によると、この日の訪問先である同市の天候が悪かったため、法王は予定されていたヘリコプターではなくKTX(韓国高速鉄道)で移動した。