人道配慮か治安重視か 少女強制送還で論議過熱


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仏左派政権、ロマ犯罪急増に苦慮

 フランスの治安を脅かす非定住移動民族、ロマの存在にオランド仏政権が苦慮している。サルコジ前政権との違いを示すため、人道政策を前面に出していた現左派政権だが、国民の不安は高まる一方だ。政権内でも同問題をめぐり、バルス内相と他の閣僚の対立が表面化し、政権を揺るがす事態になっている。

(パリ・安倍雅信)

 フランスでは今年10月、コソボから来たロマの少女が学校行事への参加中に身柄を拘束され、コソボへ一家と共に強制送還され、政府の強引なやり方に批判が高まった。一家はフランスに不法滞在しており、内務省は一家の強制送還を決定した。


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