競泳男子の松田丈志、再起へ決断
恩師の久世由美子コーチに再び師事
２０１２年１２月に現役続行を表明し、久世由美子コーチ（右）と握手する松田丈志＝東京・岸記念体育会館
競泳男子の松田丈志（コスモス薬品）が自分の泳ぎを一番よく知るコーチと、復活に向けて再スタートを切った。２０１２年まで指導を受けていた久世由美子コーチと再びコンビを組んだ。北京、ロンドン両五輪の２００メートルバタフライ銅メダリストは「また強い姿を見せる」と来季を見据えている。
故郷の宮崎で水泳を始めた４歳から、久世コーチの指導は２４年間に及んだ。「目指す泳ぎを一緒にやってきた」と松田。ずっと二人三脚で世界をにらんで歩んできた。
ロンドン五輪後、悩んだ末に現役続行を決め、久世コーチから離れて拠点を東京に移した。昨年は日本代表ヘッドコーチの平井伯昌氏に師事。練習方法や考え方で多くのことを学んだ一方、慣れない環境で臨んだシーズンは、思うような結果を出せなかった。世界選手権の２００メートルバタフライで準決勝敗退。９月の国体でも惨敗した。
焦りと不安の中で頼ったのは、自身の泳ぎを知り尽くしている恩師。国体の後、久世コーチの下で練習を再開した。
今年で３０歳。「この一年で身に付いたことを生かして、またチャレンジしていきたい」。頂点を目指す意欲はまだまだ衰えていない。
