来年2月末、H2A打ち上げ


降水観測衛星を搭載

来年2月末、H2A打ち上げ

日米が開発した「全球降水観測計画(GPM)」主衛星。来年2月末にH2Aロケット23号機で種子島宇宙センターから打ち上げられる(宇宙航空研究開発機構提供)

 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、日米開発の降水観測衛星を搭載したH2Aロケット23号機を来年2月28日に鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。予定時間帯は同日午前3時7分から2時間で、天候不良などの場合は3月末までに打ち上げる。

 打ち上げ能力に余裕があるため筑波大、帝京大、多摩美術大、信州大、大阪府立大、香川大、鹿児島大の超小型衛星計7個も相乗りで搭載される。

 降水観測衛星は「全球降水観測計画(GPM)」の主衛星という位置付けで、日米欧などが運用する別の衛星最大7基と連携して地球全体の雨や雲などを観測する。各地の天気予報の精度が向上するほか、台風や洪水対策にも役立つという。

 GPM主衛星本体と観測装置のマイクロ波放射計は米航空宇宙局(NASA)が開発し、JAXAと情報通信研究機構は降水レーダーを開発した。