五輪へ意味ある挑戦、浅田に成長の跡


フィギュアGPファイナル、4度目V

五輪へ意味ある挑戦、浅田に成長の跡

女子フリーの演技を終え、観声に応える浅田真央=7日、マリンメッセ福岡

 成功すれば、バンクーバー五輪以来となるフリーでのトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)2発だった。だが、浅田は冒頭の一つ目で転倒。直後の二つ目は回転不足で両足着氷し、2回転との連続ジャンプにもできなかった。演技を終え、悔しそうな苦笑いを浮かべた。

 3回転半への自信は深まっているが、練習でも2本そろうことはほとんどなかった。「やっぱり練習不足と感じた。失敗、成功を繰り返しながら跳べるようにしたい」

 だが、挑戦に意味がある。ソチ五輪の代表選考対象大会であっても、見据えるのは代表の座ではなく、本番での最高の演技。試すにはふさわしかった。自己最高を更新したばかりでも、迷わずフリーの構成を変えた。

 成長の跡も示した。大技を失敗しても、以前のように引きずらず、しっかり立て直した。転倒の影響が体力面に響き、終盤のステップは力強さを欠いたが、滑り切った。

 金妍児(韓国)が前日、欧州で今季初戦を迎えた。ライバルの存在も意欲をかき立てる。「新しい課題が見つかった。次までにしっかりクリアして、五輪につなげたい」。集大成の舞台の幕開けまでちょうど2カ月。ラストスパートに入る。